テクスチャリング表面 ・硬質膜 ・硬質材料 ・固体潤滑剤 >
古い話で恐縮ですが、日本で開催されるのは百年に一度、と言われた4年に一度のトライボロジーの国際会議が2009年京都で開催されました。それが第4回世界トライボロジー会議(World Tribology Congress 2009 KYOTO:WTC 2009 KYOTO)です。ここで私は実行委員を務めさせていただきました。名ばかりで何もした記憶がないですが・・・(苦笑)
この会議では特別講演としてノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊先生に「やればできる」というタイトルでご講演いただきました。また、”トラボロジー(Tribology)”という言葉の生みの親のイギリスのハンス・ピーター・ジョスト教授(Prof. Hans Peter Jost)からは懇親会で会議開催に対する祝辞頂きました。私としては小柴先生は勿論ですが、ジョスト先生にお目にかかれ感無量でした。生きてたんだ!いやいや大変失礼。。。失言!取り消させていただきます。
この国際会議では約1000件の講演発表があり、私はその発表で使われた言葉を「トライボトレンドキーワード」と称して勝手に集計してみました。その結果、多く使われていた言葉の上位は ・テクスチャリング表面 ・硬質膜 ・硬質材料 ・固体潤滑剤 となりました。15年ほど前のキーワードですが、現在でも十分に通用していると感じています。
実際弊社では食品関連においては、テクスチャリング表面となるMD処理による 異物混入防止、粉体付着抑制、滑り性向上、洗浄性向上、抗菌・防カビ・抗ウィルス等のHACCP対策があり、多くのメーカー様のお役に立てております。また、硬質膜としてはDLC(Diamond-Like Carbon硬質炭素薄膜) コーティングがあり、摩耗抑制、滑り性向上、等でご採用頂いております。MD処理とDLCコーティングを組み合わせ二つの処理の特徴を併せ持つ複合処理も可能です。
さらに現在、お客様の幅広いニーズにより一層お応え出来るよう、新たな硬質膜の開発も行っております。2023年4月には不二WPC Open Lab棟も完成し、SEMをはじめ、計測装置の充実も図っており、お客さまとご一緒に試験・計測が行えます。受託試験もより一層充実して来ました。難題、課題どうぞなんでもお気軽にご相談ください。